発見の6次元

課題と明るい点を6つの側面から収集、文書化、分類、優先順位付けする
Contributed by

Donna Benjamin

Published April 19, 2020
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概要

このプラクティスは、組織やチーム、プロジェクトの課題や明るい点を6つの関連する側面をまたいで探索、文書化、優先順位付けするために設計されたファシリテーション付きの情報収集活動です。

  • 人と文化
  • ツールとテクノロジー
  • プロセス
  • コミュニケーション
  • 職場環境
  • ガバナンス

はい、6つの側面は互いに重なり合う部分があります 人々は文化や環境に応じてツールやテクノロジーを使って管理手順に従ってコミュニケーションを行います。 ここでの目的は、すべてを6つの側面のいずれかに完璧に分類することではなく、課題や明るい点について6つの側面を通じて考え抜くことにあります。

重なり合う部分について議論することで実用的な洞察や解決策を導き出すことができる

このプラクティスはもともと課題に焦点を当てたものでしたが、明るい点にも適用されるようになりました。 明るい点については"Switch: How to change, when change is hard" や Appreciative Inquiry という本の中に書かれています。

メリット

ある取り組みの文脈について素早く共有し、組織・チーム・プロジェクトにまたがるペインポイント(課題)を明らかにし、目標のアウトカム に向かう勢いを加速させるためのスキルや強み(明るい点)を明らかすることができる。

実施方法

参加者に彼らが経験した現在の課題や明るい点について 考え てもらい、6つの次元のどれかに分類してもらいます。

すべての参加者が個々に考えたものを付箋に 書いて もらい、関連する次元に 貼り出し てもらいます。

ファシリテーター、またはグループ内のボランティアが、 回答を確認し、グルーピングし、 要約 します(アフィニティマッピング) 。その後、全員で最も緊急の課題、最も関連性のある、または最も役に立つ明るい点に投票してもらいます。

オプションでやってもよいこと

2つの色のドットを使って、優先順位マトリクスを作っても良いでしょう: 重要性と緊急性、労力 & インパクト, リスクと価値など

焦点を当てる

参加者がどこに焦点を当てるか足並みをそろえ、明確にする。

  • 自分自身の個人的な観点から? または 他の人がその人の課題をどのように認識しているか?
  • 組織?チーム?プロジェクト?技術?
  • 現状や課題を文書化しているか?あるいは、望ましい状態を阻害する可能性のある課題について考えているか?
  • チーム内の明るい点についてスキル、強み、プロセスについて考えているか?または、より広い範囲で手助けになりそうな事を考えているか?

順番にやるか一気にやるか

A) 全員が同期して各次元を一つずつグルーピングして一緒に5分ずつ見ていく

または

B) 全員がそれぞれ30分かけて6つのフレームをすべて記入し、最後に各次元を一緒に見直す

対面の場合

ツール

  • マーカー、付箋、ドットシール、イーゼルパッド、十分に広い壁

リモートの場合 Mural のテンプレート

セットアップ

  • 6次元が書かれたイーゼルパッドを用意し、壁に貼るか、大きなホワイトボードを6つのエリアに分割します。全員にドットシール、付箋、マーカーを配ります。

定義

ほとんどの人は、それぞれの次元をすぐに理解し、あまり説明せずに作業に取り掛かることができますが、時には用語を定義し、違いを話し合い、例を示すことが必要になることがあります。以下は、共通理解を深めるために必要な出発点、または参考となるものです。 ここでは、用語の一般的な定義をしますが、あなたのチームにとって、これらの用語はどのようないみをもつでしょうか。議論の出発点として、あるいは明確にするための参考資料としてご利用ください。

人と文化:

組織設計、パフォーマンス管理、専門能力開発、雇用習慣、定着、貢献習慣

"文化"とは?

"特定の集団または社会の思想、習慣、社会的行動" "生物を成長に適した状態に維持すること"(一般的な生物の定義)

"文化は人間の集団にとって、個人にとっての人格と同じものである" (Hofstede)

ツールと技術:

プラットフォーム、ネットワーク、インターフェース、インフラ、アプリケーション

"ツールとテクノロジー"とは?

"テクノロジー"とは知識や一般的な概念や考え方のことで、"ツール"とはそれをどのように応用するかということです。例えば、火はテクノロジーであり、棒、マッチ、ライター、燃料、ふいごは、その技術を適用、管理、維持する方法です。" "テクノロジー。実用的な目的のために知識を使うこと"

"ツール: 特定の機能を遂行するために使用される装置、器具、アプリケーション"

プロセス:

オペレーション、マネジメント、サポート、リリースプラクティス、ガイドやフレームワーク

"プロセス"とは?

"特定の目的を達成するための行動や手順"

"仕事が完了する方法に関わる手順や決定"

"特定の結果を達成するために、ある事象に対応して開始される相互に関連した作業タスク"

"特定のタスクを達成するための標準化されたワークフロー"

作業環境:

物理的環境、ワークスタイル、仕切りのない空間、フリーアドレス、リモート/分散

"作業環境"とは?

"仕事をするときの周囲の環境すべて"のことです。物理的な作業環境とは、例えば、作業道具や空気、騒音、光などです。しかし作業環境には、仕事がどのように組織化されているかという心理的側面や、仕事中のウェルビーイングも含まれます。"

コミュニケーション:

ステークホルダー、スタッフと顧客エンゲージメント、打ち合わせ頻度、オンライン、オフライン、1対1、1対多、高速フィードバックループ、リアルタイム/非同期

"コミュニケーション"とは?

"話す、聞く、書く、読む、またはその他の媒体を用いて情報を伝えたり交換したりすること"

"アイデアや感情をうまく伝えたり共有したりすること"

"電話やパソコンなど、情報を送受信する手段"

ガバナンス:

ディレクション、意思決定、承認チェックポイント、方針、予算、報告、指標、価値観と原則

"ガバナンス"とは?

企業において権限が行使され管理される、その内部での、そしてそれによる規則、関係、システム、プロセスの枠組み"

"権限、説明責任、スチュワードシップ、リーダーシップ、ディレクションと統制

"プロジェクトに与える影響を検証するための指示や意思決定の手順や指標"

Credit to David Worthington and Arash Dadras for introducing this practice.

実施例


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