アブストラクション・ラダリング

焦点を広げたり狭めて課題をリフレーミングする
Contributed by

Jerry Becker

Published March 30, 2021
Collection
3

概要

アブストラクション・ラダリングは課題について焦点を広げたり狭めたりすることで、参加者が課題を再考する方法です。 参加者は最初の課題をより説得力のある広がりのある性質のものにリフレーミングするために、ブレインストーミングを行い、その課題から生まれた「なぜ(Why)」と「どのように(How)」を探求します。

メリット

所与の課題をじっくり検討する時間をとることで、イノベーティブな思考に適した課題にリフレーミングすることができます。 もちろん、このプラクティスを実施しても当初の課題がベストであると判断されることもあります。しかし、多くの場合、課題は創造的な解決策にいたる間口を広げるように言い換えられたりリフレーミングされ、より多くのアイデアや生まれたり、あなたの解決策の創造性を高めます。

実施方法

やり方:

"なぜ" フレーミング

  1. 課題を特定する
  2. ホワイトボードやデジタルホワイトボードに、複数の段があるはしごを描く
  3. 「課題」を真ん中の段に書く
  4. これが「なぜ」課題なのか、3つの理由を参加者それぞれに付箋に書いてもらう(1つの理由に付き1つの付箋を使う)
  5. 似ている付箋をグルーピングし、それぞれグループに対して、グループ全体を表す言葉で言い換えて付箋に書く
  6. 参加者それぞれに3つのドットを渡し、どの課題が最も重要か投票してもらう
  7. 上位3つの付箋をひとつ上の段に置く
  8. ステップ4〜7を新しい課題について2回繰り返す

"因果関係" フレーミング

  1. 元の課題に戻り、参加者に「この原因となっている課題はなにか?」とたずね、3つの回答を参加者それぞれに付箋に書いてもらう
  2. 似ている付箋をグルーピングし、それぞれグループに対して、グループ全体を表す言葉で言い換えて付箋に書く
  3. 参加者それぞれに3つのドットを渡し、どの課題が最も重要か投票してもらう
  4. 上位3つの付箋をひとつ下の段に置く
  5. 1〜4のステップを、新しい課題について2回繰り返す

課題の選択

  1. ここまでで、より抽象的なもの(はしごの1一番上)からより具体的なもの(はしごの一番下)まで、無数の関連する課題が出てきたことになります。最終投票では、各参加者がどの課題が最も解決する価値があるかを選ぶことで、最もインパクトのある課題を選びます。
  2. 最も得票数が多かった課題がわかったら、(解決策を考える)アイディエーションの準備が整ったことになります!

実施例

参考

アブストラクション・ラダリング をチームや顧客、ステークホルダーと実施するにあたりより詳細にお知りになりたい場合は、以下のリンクを参照してください。


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