Val Yonchev
フォースフィールド分析は、変化を促す力と変化に抗う力を評価するためのシンプルな手法です。典型的には、組織が関心を持っている変化、または直面している変化に対して実施されます。社会科学の分野から生まれた手法で、Kurt Lewinによって開発されました。
Dave Grayはフォースフィールドマップというものを取り入れました。これはホワイトボードやフリップチャートでフォースフィールド分析をするときに使える優れたキャンバスです。
ミーティングの前に、キャンバス(大きな紙やホワイトボード)の中央に変化を示す絵を描きます。絵は変化を直接表現するものでも比喩的なものでも構いません。絵には文字でラベルを付け、参加者が明確に理解できるようにします。
キャンバスの左上に「変化を促す力」というフレーズを書きます。右上には「変化に抗う力」と書きます。
左右から真ん中の画像に向けて矢印を描きます。矢印の大きさは中に文字がかけるくらいにしてください。参加者の眼の前で描き上げると「すごい!」と思ってもらえます。フリーハンドが苦手なら鉛筆や黄色のマーカーで下書きしておいて、ミーティング中になぞってみてください。
参加者が集まったら、分析する変化を説明し、分析の目的は変化の実現可能性を評価することであると説明します。
5~10分ほど時間をとって、変化を促す要素についてアイディアを出し、手元でひとつずつ付箋に記入するよう参加者に求めます。
同じように5~10分ほど時間をとって、変化に抗う要素についてアイディアを出し、手元でひとつずつ付箋に記入するよう参加者に求めます。
キャンバスに1~5の目盛りを持つ簡単なスケールを描き、1が弱い力、5が強い力を示すことを伝えます。付箋に書いた要素の「力の強さ」を考え、数字として追記するよう参加者に求めます。
変更を促す要素が書かれた付箋を集め、すべての参加者が見ることのできる場所に貼ります。
参加者と協力して付箋を分類します。例えば「今のコストでは生産を続けられない」「材料費が高すぎる」「生産に経費がかかりすぎている」という3つの付箋がある場合、それらをまとめてクラスター化します。この作業を付箋の大半がクラスター化されるまで続けます。どのクラスターにも当てはまらなかった付箋は分けておきます。
分類作業が終わったら、話し合って各クラスターのカテゴリーを考えます。ステップ9のクラスターのカテゴリーは「持続不可能なコスト」かもしれません。
カテゴリーについて参加者の合意が得られたら、そのカテゴリーをステップ3で描いたの矢印の内側に書き入れます。
カテゴリーごとに付箋に書いた力の強さを表す数字の平均値を計算して、矢印のそばに記入します。
変化に抗う要素が書かれた付箋を使って、ステップ8~12を繰り返します。
変化を促す力と変化に抗う力それぞれについて、書かれた数字を合計し、キャンバスの下に記入します。
全体的な結果をグループでまとめ、変化すべきかどうかを議論します。
フォースフィールド分析 - フォースフィールドマップ をチームや顧客、ステークホルダーと実施するにあたりより詳細にお知りになりたい場合は、以下のリンクを参照してください。