ゲリラテスト

ユーザーからのフィードバックを素早く取り込む、リーン、アジャイル、ローコストな手法
Contributed by

Darpan Sunwar

Published March 23, 2021
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概要

“レガシーシステムである、もしくはその逆であるが故に、ユーザビリティ・テストのための実際の顧客を集めるのが難しいですか?”

“ユーザビリティテストを行うためのお金や時間、専門家がいない?” or,

“ユーザビリティテストは必要ないと考えている組織。”

  • ゲリラテストとは、特定のタスクに焦点を当てた短いセッションで、仮説のテストと検証のためのデータを収集する、低コストでリーンかつアジャイルな手法のことです。
  • 参加者は事前に募集されることはなく、チームが様々な環境で、似たような層をターゲットにしてアプローチしていきます。例えば、コーヒーショップでの買い物客、オフィスでの管理職などです。

メリット

  • 十分な情報を得た上で戦略的な設計を決定するための十分なデータを収集するシンプルな方法です。
  • これらのテストを実行するために、大きな予算は必要ありません。
  • ユーザビリティテストと顧客フィードバックの重要性を理解するために、シニアステークホルダーとプロダクトチームを支援します。
  • 研究の専門家がいなくても、チームのみんながファシリテーターになれます。
  • 製品開発のどの段階でも実施可能な柔軟なアプローチです。

実施方法

  1. 準備:
  • 学習成果: ユーザビリティテストからチームとして学びたいタスクのリストをチームと合意します。

  • シナリオ準備: タスクは、読みやすく、理解しやすく、明確な指示があるものにしましょう。例えば:

    シナリオ: あなたは○○会社で「管理者」として、日々の仕事を…...

    *タスク: “○○会社詳細”を追加してサブミットする。 *

  • プロトタイプを作成: Lo-Fi(極端に高音質なものではない録音環境を志向する価値観)からインタラクティブまで対応可能です。

  • 参加者: 必要なユーザーの総数およびその属性について合意してください。また、このタイプのユーザビリティ・テストでは、主に定性的なデータを重視するため、3~5人のユーザーで十分です。

  1. ロジスティクス:
  • 場所を見つける: 可能であればターゲットとする層やアプリケーションを利用する環境に特化した場所でテストするのがベストです。

    例: コーヒーを買うためのアプリであれば、コーヒーショップでのテストをアレンジすることができます。

  • 常に許可を得る: 会場のスタッフに予定を伝えてください。

  • レコーディング機材: 常にカメラや携帯電話で動画を撮影します。

  • エクストラ: 観察者やメモ係として常に誰かを連れて行き、洞察を得ます。

  1. 参加者の紹介と学習:
  • ターゲットへ近づいて自己紹介をし、10~20分ほど時間があるかどうか尋ねます。

  • あなたが探している特定の条件(デモグラフィック:人口統計学的な属性の総称)を満たしているかどうかを確認します。

    例: 技術的な知識はどの程度なのか?彼らは日常的にどんなデバイスを使っているのか?どれくらいの頻度で使っているのか?

  1. ユーザビリティ・テストの意図の説明:

    テストの目的、結果が今後どのように役立つかを具体的に説明します。

    “私たちはあなたをテストしているのではありません。アプリケーションのフローをテストしているだけです。あなたのフィードバックは、私たちの製品の改善に役立ちます。”

  2. 許可を得る:

観察のために参加者を撮影することに同意するかどうか尋ねてください。

“ユーザビリティテストを実施する際に、写真や動画を撮影してもよいですか?また、そのアセットを社内外で使用することに問題はありませんか?”

  1. 常に「声に出して考える」プラクティスを実践:

ユーザーの目の前で進行しているプロセスは、良いアイデアだと理解します。

“また、声に出して考えるプラクティスをしてもらいます。つまり、あなたが考えていること、達成しようとしていること、期待することを、そのまま口に出してくださいということです。”

  1. 相手の行動を観察し、質問する。ただし、リードしない。

相手の行動や反応を観察し、行き詰まっているようであれば、なぜ行き詰まっているのか、次に何が起こることを期待しているのかを尋ねてください。答えを与えたり、あなたが期待することを伝えたりしてはいけません。代わりに、相手に質問してください。

“何が起こったのか、何を考えているのか?を教えてください。”

“この後、どのような展開を考えていますか?”

  1. インサイト(洞察)の取得と共有:

発見を捕らえ、ステークホルダーを含むより広いチームと共有するには、さまざまな方法があります。メモを作成するか、メモと一緒に以下の順序で評価することができます:

1 - 問題なく完了

2 - いくつかの問題点

3 - 未完了、いくつかの問題点

Embedded Content

  1. 参加者への感謝とインセンティブ:

最後に、時間を割いてくれた参加者に感謝し、必要であれば、インセンティブを与えます。

実施例

参考

ゲリラテスト をチームや顧客、ステークホルダーと実施するにあたりより詳細にお知りになりたい場合は、以下のリンクを参照してください。


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