HMW (どうすれば〇〇できるだろうか?)

洞察力を創造的な解決策を生み出す問いに変える
Contributed by

Val Yonchev

Published November 08, 2018
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概要

HMWは "How Might We ...?" の省略形です(訳注:日本語では「どうすれば〇〇できるだろうか?」などと訳されます)。 これは、ある問題を、なんらかの観点から行動的な質問に変える分析的なテクニックです。 HWMは、イノベーションにつながるような創造的問題解決や洞察を促進するためによく使われます。 ブレインストーミングにも使えますが、必ずしもブレインストーミングのやり方である必要はありません。 また、デザイン思考のワークショップの一部として取り入れられることもよくあります。

起源

1970年代にP&Gによって有名になりましたが、起源はギリシャの哲学者まで遡ります。

メリット

課題、観点、"どうすれば〇〇できるだろうか?"の形式になっている質問(複数)が必要です。 - 良い課題/問題の設定は、時間がかかることもありますが、良い結果を得るために必須です。また解決策を示唆したり、範囲が広すぎないようになっているべきです。

- 観点は参加者が重要なアクターに共感しやすくするためのものです。

- 複数のHMW質問をすることで課題を深く理解し、異なる観点を明らかにすることができます。以下は課題に対してHMW質問にするこで明らかになる観点の例です。

  • 良いところを増幅する
  • 悪いところを取り除く
  • 反対側を探索する
  • 仮定を疑う
  • 形容詞を追いかける
  • 予期せぬソースを特定する
  • ニーズや文脈から類推する
  • 課題に挑む
  • 現状を変える
  • 視点をさらに分割する

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実施方法

HMWは創造的な問題解決を可能にし、決まった思考のパターンから外れて考えることを助けてくれます。特に、ある方向に長い時間を費やしたり、チームが「集団思考」に陥ってしまったり、詰まった感じがするときに特に役立ちます。 また、枠組みや型を壊すのに役立ち、新しい解決策を生み出すことができます。 さらに、HMWは他の多くの手法を強化し、「プラグイン」することが容易にできます。特に、新しいアイデアを探している時にとても役立ちます。

なぜ、どうやって他のプラクティスと結合するか?

  • HMW はインパクトマッピング の中でアクターの行動変化に影響のあるような成果物を探索する方法として利用することができます
  • イベントストーミング で、プロセスのハンドリングや実験を導入する際に改善アイデアを見つけるためによく使われます。また、ドラフト版のHMW質問を書いた付箋はHMWやデザインの実験 プラクティスでブリッジとして使われます。
  • 終わりから始める のファシリテーション中にキー・クエスチョンのリストが作られますが、HMWは失敗につながりかねない仮定からキー・クエスチョンを作るための優れたアプローチです。

実施例

参考

HMW (どうすれば〇〇できるだろうか?) をチームや顧客、ステークホルダーと実施するにあたりより詳細にお知りになりたい場合は、以下のリンクを参照してください。


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