狩野モデル

さまざまな機能の影響や優先順位を簡単に可視化し、説明する
Contributed by

Val Yonchev

Published December 18, 2018
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概要

狩野モデルは、狩野紀昭教授による製品開発と顧客満足に関する研究から生まれました。

メリット

  • 狩野モデルは、プロダクトマネジメントにおいて、製品機能の優先順位付けに広く使用されています。異なる機能のインパクトと優先順位を簡単に視覚化し、説明することができます。
  • 製品チーム全体を意思決定に参加させることができ、製品決定の透明性を高めることができます。
  • 新製品の開発には、アイデアや仮説の創出とその検証・実証が欠かせません。残念ながら、思いつく限りのアイデアや仮説を検証・評価することは不可能なことがほとんどであり、そのため、フィルタリングや作業の優先順位をつけることが必要です。
  • シンプルでわかりやすく、非常にビジュアルで、最初に取り組むべきアイデア・仮説を透明性を持って選択するプロセスにチーム全体を巻き込むことができます。
  • プロダクトマネージャー(プロダクトオーナー)による優先順位付け、プロダクトロードマップ/バックログの構築、ステークホルダーへの優先順位の説明を支援します。
  • ピボットの方向性やアイデアを明確にするのに役立ちます。

実施方法

狩野教授は顧客の嗜好を以下の5つに分類できると考えました:

  1. Must Have / Must-be(当たり前品質) (aka Musts, Basic Needs, Dissatisfiers) - これは、顧客が当然と考える製品/機能への期待(品質)です。うまくいった場合、顧客は中立であるが、存在しなかったり、うまくいかなかった場合、顧客は非常に失望します。

  2. One dimensional(一元的品質) (aka Wants, Satisfiers, Wow factors) - これは、あるときは満足、ないときは不満につながる製品・機能への期待(品質)です。

  3. Attractive(魅力品質) (aka Delighters)- これは、実現すれば満足を与えるが、存在しなくても不満の原因とならない製品/機能への期待(品質)です。

  4. Indifferent(無関心品質) (aka Neutrals) - これは、満足度への影響という点では、良くも悪くもない製品・機能への期待(品質)です。これらは、見落とされている機能であったり、あってもなくてもお客様の意思決定や満足度には関係ないことが多いものです。

  5. Reverse(逆品質) - これは、実現されると、よりシンプルであることを好む一部の顧客に不満が生じるような製品/機能への期待(品質)です。

これらの分類を表現した狩野マトリクスは、製品の特徴を簡単にプロットし、その特徴の正しい分類についてチーム内で議論するために使用されます。

実施例

参考

狩野モデル をチームや顧客、ステークホルダーと実施するにあたりより詳細にお知りになりたい場合は、以下のリンクを参照してください。


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