Sandra Arps
Arielle McMahon
リーンキャンバスはこれから企画するプロダクトに関する主要な情報を一枚の紙にまとめたものです。起業家やリーンスタートアップの場面でよく使われます。
リーンキャンバスはプロダクトに関するアイデアを以下の観点から構造化します。
リーンキャンバスは下記の順序で項目を記載していくことが良いとされています。
なぜこれらの課題が解決すべき課題で、解決が顧客にメリットをもたらすのかを考えます。
プロダクトのアーリーアダプターになり得るのはどのようなセグメントの顧客なのかを、年齢層、状況/環境、興味/関心などの観点で切り分けて特定します。
顧客が競合ではなくあなたのプロダクトを選ぶ理由は何か、顧客のメリットは何かを表現します。
1の顧客課題に対してプロダクトが提供する解決策は何か、その特徴は何かを表現します。
プロダクトをどのように周知・販促するか。口コミ、Instagram、Facebookなどが例として挙げられます。
プロダクトからどのように収益を得るかを設計します。フリーミアム(例えば最初の1ヶ月は無料、その後は月額2.99ドルを請求する)などのモデルを考えます。
発生するコストは何か?Apple StoreやGoogle Playの手数料など。
「成功」をどのように定義し測定するか。例:有料登録者数N人、初月300ダウンロード、等。
プロダクト独自の優位性は何か。簡単にはコピーされたり、買収によって失われたりしない優位性を表現します。
リーンキャンバスを記入する際は箇条書きが推奨で、長々と文章で表現することはおすすめしません。 良いキャンバスはパッと見ただけで理解できるものです。
また、全ての枠を記載するようにしましょう。いくつかの枠は未確定な要素を含むかもしれませんが、 キャンバスはアイデアを構造化し、その昇華を助けてくれるでしょう。
リーンキャンバス はAlexander Osterwalderの[ビジネスモデル・キャンバス] (https://www.strategyzer.com/canvas/business-model-canvas)を元にAsh Mauryaが考案したものです。 プロダクトのアイデアの検証を高速化し、プロダクトの開発ライフサイクルを短縮することを主眼に考案されています。
Jeff Gotheelfが作成したリーンUXキャンバスは、 リーンキャンバスとビジネスモデルキャンバスを元に作られており、 組織が顧客中心のデザインの実践と仮説検証を行うためのものです。
UX戦略ガイドは新しいプロダクトや新機能のアイデアの精査のためにArielle McMahonが作成したものです。 このガイドは、リーンUXキャンバスとジム・カルバックの UX戦略ブループリント を参考に作成されたものです。 UX戦略ガイドは、成功を定義する指標、リスクの仮説、市場調査などを含む12ステップの要件リストを提供します。 チームはこのガイドに従って、適切な調査を元にプロダクトに関する意志決定の正しさを検証し、プロダクトの成功に向けて活動することができます。 彼はこのガイドをOpen Practice Libraryに提供してくれています。
ビジネスモデルキャンバスは、新規開発や既存プロダクトの改善、またはビジネスモデルの理解に焦点を宛てたリーンキャンバスの派生型です。 既存のビジネスモデルからの脱却が必要な場面では、このようなキャンバスを用いてビジネスモデルを考えることは重要な活動です。 キャンバスには、「重要なパートナー」、「重要な活動」、「顧客との関係性」、「顧客セグメント」といった要素がキャンバスに追加されます。
リーンキャンバス をチームや顧客、ステークホルダーと実施するにあたりより詳細にお知りになりたい場合は、以下のリンクを参照してください。