仕掛中の制限

タスクのパイプラインを詰まらせないようルール付け、タスクの流量を増加させる
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rhdojun

Published October 19, 2019
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概要

仕掛中の制限(Limit Work in Progress)は、 渡される全てのタスクを受け入れるのではなく、 仕掛中(Work in Progress: WIP)のタスクの個数を制限し、 作業に余裕がある場合にのみ新しいタスクを受け入れるというトヨタ生産方式に由来する考え方です。

メリット

通常、人々は渡される新しいタスクを全て受け入れます。 自分が取り組んでいるタスクが外部タスクの完了を待っているときは特にそうです。 よくある例が、待ち状態だったタスクが3つほど突如再開可能な状態になり、かつすぐにそのタスクを完了させなければならないといった状況です。 こうなるとその人は過負荷になり、他の人は進行状況が分からずヘルプもできない状態でタスクが停滞することになります。

1人が1つのタスクだけに取り組み、前のタスクが完了してから次のタスクに取り組むというルールであれば、 その人が過負荷になることはないでしょう。 こうなれば、その人は物事に素早く・柔軟に対応できるようになり、タスクの状態の可視性も確保できます。 タスクが外部のタスクの完了待ち状態になっている場合、 その人はこの外部の依存関係を削減する手助けをするか、少なくともチームの残りの部分にそれをもっと見えるようにすることができます。

実施方法

  • チームで同時に進行するタスクの上限個数を決定します。
  • スプリントを通じてその上限個数を超えないようにします。
  • スプリントの終わりに上限個数を見直し、必要に応じて調整します。

実施例

参考

仕掛中の制限 をチームや顧客、ステークホルダーと実施するにあたりより詳細にお知りになりたい場合は、以下のリンクを参照してください。


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