Geoff Probst
ミッションステートメントは、組織の戦略策の出発点です。 組織が存在する理由を簡潔に(通常は1〜2文で)定義します。 組織が掲げるゴールへ導く明確なステートメントであるべきです。
ミッションステートメントは、組織の基本的な目的を定義したものです。 経営者から従業員まで、チームとして実現するために集まった全員に、全体の目標を伝えることは重要です。 明確なミッションステートメントは、組織が達成しようとしていることに対する最終的な整合性確認のツールとして機能します。
ミッションステートメントの作成は、クライアントミーティング、インタビュー、実践的な活動、ワークショップの一部の時間を使って行います。
インタビュー
顧客スポンサーや経営陣へのインタビュー中、インタビュアーはミッションステートメントを作成する際の主要なインプット情報が得られるよう、下記のような質問をします。
インタビュアーは同じ質問をして同じ結果が得られることを確認してください。 質問を変えると、結果にパターンを見つけるのが難しくなります。一貫性が重要です。
各インタビューから得られた情報を集約し、1〜2文に要約しましょう。 スポンサーや経営陣の人数に応じて、要約結果のレビューはメールや短いミーティングで行うことができます。 参加者が多数いる場合、ワークショップ形式で意見の集約を行うのも良いでしょう。 複数のインタビュイーからのインタビュー結果は、ミッションステートメントの最初の草案として使用できます。
実践/ワークショップ
実践やワークショップは、インタビューに似たアプローチをとります。 このワークショップに取り組むためのいくつかの方法があります。
下記は少人数の経営者/リーダーとのワークショップに適しています。
(30分) サイレントコラボレーションを使用して、参加者に下記の質問を投げかけます。個々の回答を記入するために10分間を与え、それぞれの質問に対する全回答をすべての人が見られる場所に掲示します。
(15分) 各個人が全チームメンバーが共有した情報に基づいて自分の個人的なミッションステートメントを作成します。ステートメントはインスピレーションを与え、かつ簡潔(1〜2文)であることの必要性を全員に伝えます。
(30分) グループ内を回り、各個人が自分のステートメントを共有します。感情を呼び起こすような表現に注意を払います。
(20〜40分) グループが合意に達するまで、レビューと反復を続けます。
(10分) 最終的なミッションステートメントが合意されたら、下記の観点から検証してみましょう。
ヒント:ミッションステートメントに関する追加のヒントについては、この実践の下部にあるビデオを確認してください。
ミッションステートメント をチームや顧客、ステークホルダーと実施するにあたりより詳細にお知りになりたい場合は、以下のリンクを参照してください。