ムードマーブルズ

チームの感情や感じ方を計測するためのメカニズム
Contributed by

Jerry Becker

Matt Takane

Published June 22, 2021
Collection
3

概要

Mood Marbles(ムードマーブルズ、直訳で雰囲気を表すマーカー)は、グループのメンバーが自分の感じていることを色で伝えるというチームの文化を醸成するためのプラクティスです。 ホワイトボードと色付きの付箋を使う等の方法で行います。 メンバー全員がムードマーブルズを通じた気持ちの表現できます。 色は2色以上であれば何色でも構いませんが、以下の例では3色を使います。

3色の付箋は、それぞれ下記の心理や感情を表現するものとします。

  • 緑:元気!いい感じ!この状態を継続しましょう!
  • 黄:少し緊張したり先行き不安な感じがしますが、このまま続けてみましょう。
  • 赤:心地良さや安心感を感じません

付箋は匿名で、任意の時点でのチームメンバーの心情を表すものとなります。

メリット

匿名で自分の気持ちを伝える手段を提供することは、心理的安全性を計測するのに良い方法です。 ムードマーブルズはシンプルですが、チームの文化面のトラブルの兆候を特定するのに非常に役立ちます。 ファシリテーターとして、ムードマーブルズの表を注視して、チームが一緒に安全に快適に仕事をしているか、チーム内で問題が起きてないか、問題の原因の詳細を引き出すための議論や振り返りが必要かどうかを把握することができます。

実施方法

Steps:

  1. 大きな模造紙にマーブルを入れる容器のイラストを描き、壁に貼りましょう。オンラインのホワイトボードツールでも構いません。

    チーム全員に緑、黄、赤の3色の付箋を配ります。(書く色の意味は先述の例の通りとします。)

  2. チームメンバーは現在の感情的および心理的な状態を反映する色の付箋をいつでも容器に入れることができます。

  3. ファシリテーターは容器の状態をチェックし続けて、色が進行と共に変化していないかを確認します。黄色の付箋が少し出る程度であれば問題ありません。黄色の付箋が大量に出始めたり、赤の付箋が出た場合は、問題を解決する方法を見つけてください。

黄や赤のマーブルに対応するためのヒント

  • 誰が黄色や赤色の付箋を瓶に入れたのか、そしてその理由を共有することに快適さを感じているかどうかを尋ねてみると良いでしょう。その場で直接話し合うことができます。
  • もし、部屋の雰囲気がそのような話をするのに適していないと感じたら、自信の投票をブラインド方式(全員が目を瞑って下を向いた状態で行う方式。各メンバーは他のメンバーの投票結果がわからない状態になり、匿名性が保たれる。)を試してみると良いでしょう。これにより、誰と個別に話をする必要があるかを探ることができます。みんながどのように投票するかで、誰が不安を感じているのかがわかったら、問題に寄与している可能性のあることを詳しく学ぶために、チームメンバーとの個別の会話を設定できます。
  • 黄や赤のマーブルの原因を探るため、早期にレトロスペクティブを実施しましょう。

実施例

参考

ムードマーブルズ をチームや顧客、ステークホルダーと実施するにあたりより詳細にお知りになりたい場合は、以下のリンクを参照してください。


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