プロトペルソナ

プロダクトのターゲットユーザーを定義する
Contributed by

Darpan Sunwar

Spencer Stolworthy

Published September 30, 2019
Collection
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概要

プロトペルソナとは、(正しい手順でペルソナを作成する前に)ペルソナを仮置きで作成するプラクティスです。 プロダクトを作る前にプロトタイプ(試作)を作るように、ペルソナを作る前にプロトペルソナを作ります。

プロトペルソナを作成することで、プロダクトチームはユーザーの行動の詳細に過度にこだわることなく、すぐに設計や開発に着手できます。 プロトペルソナはステークホルダとチームメンバーの既存の知識とユーザーに対する仮定を元にするため、 プロジェクトの過程で得られた新たな情報や分析(例えば、調査、ユーザビリティテスト、ユーザーインタビューによるもの)を使って更新すべきものです。

メリット

  • ペルソナび対する共通の理解を得る:

プロトペルソナを作成するプロセスは、プロダクトのユーザーを説明するための共通の理解をチームが構築するのに役立ちます。

  • 優先事項を決定し、優先事項に集中する:

プロトペルソナをターゲットに据えて設計・開発を行うことで、着目すべき機能へのチームの集中を促します。

ユーザー中心指向の開発アプローチは、ユーザーが必要としないまたは望まない機能の実装を避け、無駄な工数の削減に役立ちます。

  • 知識のギャップを埋め、リスクを低減する:

プロダクトチーム全体が共同でプロトペルソナを作成・使用するとき、ユーザーを調査するメンバーとその調査の結果を理解すべきメンバーとの間の知識のギャップを埋めるのに役立ちます。

  • 反復的なアプローチを作る:

プロトペルソナを更新し続ける活動は、開発に反復的の考え方や実践をもたらし、現在の仮定に新しい事実と発見を突き合わせて検証するアジャイルな文化を創造するのに役立ちます。

  • 正確なユーザー像を知る:

プロトペルソナを作成することで、ユーザー調査の対象とユーザビリティテストの対象者として呼ぶべきユーザーをより良く理解することができます。

実施方法

チームでプロトペルソナを作成しましょう。共同でプロトペルソナを作成することで、ユーザーのニーズについての共有理解をるのに役立ちます。

  • カスタマージャーニーマッピング、イベントストーミング、カスタマーサポートチームとの会話、その他のユーザーリサーチ活動を通じて特定したユーザーグループについて議論します。これらのユーザーを付箋に書き、チームとしてどのユーザーに焦点を当てるか決定します。

  • 各ユーザーに名前をつけます。付箋に書いたユーザーに具体的なイメージを与えるための第一歩です。

  • ペルソナ作成のテンプレートや付箋を使い、各ユーザーの属性、目的意識、課題をリストアップします。これらをユーザーの付箋の隣に書きます。

  • 各ユーザーの状況についてチームで話し合います。プロダクトで課題の解決を目指す対象のペルソナを全員で合意します。

実施例

参考

プロトペルソナ をチームや顧客、ステークホルダーと実施するにあたりより詳細にお知りになりたい場合は、以下のリンクを参照してください。


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