Philip Double
Haitham Shahin
なぜチームとして集まる必要があるのか、チームの存在意義が何なのかを明らかにすることは、チームにとって重要ことです。このプラクティスは、チームのフォーミング時や方針が新しくなるときに、チームとして実施することでチームの存在意義を明らかにします。 このプラクティスでは、チームのマニフェストを定義します。これは、チームの全員が明確に目標を理解できるようになるだけでなく、プレッシャーがあったり、目的の明確さが曇ってしまうようなときに、道標としての役割を果たします。
チームの全メンバーがチームの目的を明確に理解し、同じ方向へ同じリズムで進むことを確実にするために、このプラクティスを実行します。 これは、個々人がソフトウェアデリバリーの一部(バックエンド、フロントエンド、QAなど)を担当するだけの存在ではなく、クロスファンクショナルで製品に焦点を当てたチームを形成する方法です。 これにより、サイロを打ち破り、チームとして何を作ろうとしているのかという視点で自分の役割を考えるようになります。 また、これはチームがトップダウンのアプローチではなく自然に自己組織化することができる方法でもあります。
チーム全体を集めます。 チーム、ペン、各メンバーにノートの紙1枚ずつ、そして余分な紙1枚が必要です。
ステップ
チームに「このチームの目的は何ですか?なぜ私たちは集められましたか?私たちの存在理由は何ですか?」と尋ねます。
これに答えるための時間として3分間とります。(ポストイットや共有エリアで行わず、他の人の答えを見ずに各自が独立して答えるようにします。)
チームの各メンバーが、チームに向かって自分の答えを声に出して読み上げます。この時点では議論や討論は行いません。
ここでよく見られるのは、特にメンバーがサイロから来た新しいクロスファンクショナルチームでは、チームの存在理由を自分たちの規律に偏らせがちであるということです。
再度、ステップ1の質問をします。
さらに3分間とり、紙の裏に書いてもらいます。
チームに周りに集まってもらい、存在理由についての一つの統一された「宣言」を作成してもらいます。
最終的な「宣言」を、チームの作業エリアの中心的な場所に掲げるための、より大きなフォーマット(ポスターや大きな紙など)に転記します。これは定期的なリマインダーとなります。
存在意義 (レゾンデートル) をチームや顧客、ステークホルダーと実施するにあたりより詳細にお知りになりたい場合は、以下のリンクを参照してください。