Rose, Thorn, Bud

何がうまくいっていて、何がうまくいっていないのか、チャンスはどこにあるのかを理解する
Contributed by

Jerry Becker

Published April 07, 2021
Collection
3

概要

Rose, Thorn, Bud (RTB) は、デザイン思考のコミュニティで生まれたチームプラクティスです。非常に汎用性が高く、チームの振り返りやカスタマージャーニー分析として、あるいはアイデア出しのセッションと組み合わせて、開発するアイデアの優先順位付けに活用することができます。

RTBセッションでは、参加者が特定のトピックについて考えを共有し、その考えやアイデアを、うまくいっていないもの、うまくいっているもの、さらに発展させれば多くの可能性があるものと定義して、さまざまな色の付箋にリストアップします。 チームとしてアイデア出しや分析を行い、次に何をすべきかの優先順位を共同で決めることができます。

メリット

RTBは、チームでアイデア出しや分析を行い、次に何をすべきかを共同で優先順位付けするための素晴らしい方法です。RTBでは、チーム全員がアイデアを共有し、分析し、さらにアイデアを発展させることで、製品/プロジェクトに関連するものであれ、チームがこれまでにどのように協力してきたかを振り返るものであれ、チームの次のステップの方向性を定めるのに役立ちます。

実施方法

まず、用語の定義です:

a. Rose(薔薇) = うまくいっていること、ポジティブなこと

b. Thorn(棘) = うまくいっていないこと、ネガティブなこと

c. Bud(蕾) = まだ開拓されていない機会やアイデアの領域

さて、条件が同じになったところで、これをどのように促進させるかについてお話ししましょう!

Steps:

  1. ホワイトボードやデジタルホワイトボードツールに3つの列を作り、"Rose(薔薇)"、"Thorn(棘)"、"Bud(蕾)"のラベルを貼る。
  2. カラム列の上に分析テーマを書き、チームの方向性を示す(例:「先週はチームとしてどうだったか」、「当社のアプリケーションを発見するまでのカスタマージャーニー」など)。
  3. 赤、青、緑の付箋を3枚参加者に渡す。シャープペンも渡す(遠隔で進行する場合は、上記の3色の付箋を使うだけでよい)。
  4. チームに10~15分の無音発生時間を与え、カテゴリーに応じた適切な色の付箋にアイデアや考えを書き出させる(赤=Rose、青=Thorn、緑=Bud)。1枚の付箋には、1つのアイデアを記述する。
  5. 参加者に付箋をボード上の該当する欄に貼ってもらう
  6. 付箋をテーマごとに分類し、そのテーマごとに色の違う付箋を貼る。 (これはaffinity mappingと呼ばれている)
  7. チームで付箋を見直し、今後の業務改善に役立つアクションアイテムを特定する(例:"Thorn(棘)"で伝えられたペインポイントを改善するアイデア、"Bud(蕾)"で伝えられたアイデアをさらに発展させる方法など)。
  8. チームメンバーにアクションアイテムを割り当て、進捗状況や結果について話し合うためのフォローアップミーティングを設定する

実施例

参考

Rose, Thorn, Bud をチームや顧客、ステークホルダーと実施するにあたりより詳細にお知りになりたい場合は、以下のリンクを参照してください。


Except where noted, content on this site is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International license. This site is graciously hosted by Netlify