Matt Takane
Tim Beattie
Social Contract(直訳すると「社会的契約」、意訳で「チームの規範」、「チームでの約束事」)は、 チームの自律と自己責任を促進するシンプルながら非常に効果的な手法です。 この規範は、チームによって、チームのために作られ、チームの行動と期待に規律を与えます。 またこれは、チームが取ろうとしている行動を管理職やステークホルダに発信する手段でもあります。
以下の成果を目標に置くことで、このプラクティスをより効果的に活用することができます。
「チームでの規範」を誰でも見える場所に掲示しましょう。
この規範はチームで合意したものです。誰かが勝手に変更することを許してはなりません。
チームメンバーが互いに契約に従うことを合意しましょう。規範に自筆で署名することで、約束を守る雰囲気を醸成することができます。
規範の内容を頻繁に確認し、必要に応じて更新しましょう。
チームの期待値を明確に判断する迅速な手段です。
チームの行動の自律性と自己管理を推進します。
チームがどのように協働するかを明示する。
チームでのこの先の活動と話し合いのために、共感と文脈の下地を作ります。
ポスター用紙を壁に貼り付け、タイトルとして「チームの規範」(またはSocial Contract)と書いておきましょう。
チームにこれからやることを説明します。
チーム自身が望む働き方についてオープンな質問を行います(訳注:はい/いいえで答えさせる質問ではなく、フリーフォーマットで答えさせる質問。どうしたいですか?など)。回答にチームの皆が同意したら、その回答を付箋に書いてポスター用紙に貼ります。合意が得られない場合は、付箋を捨てるか、後で議論するためにParking Lot(アイデアの駐車場)に置きます。
最後に、チームにお願いして規範に署名をしてもらい、見えやすい場所に掲示します。これが効力をもつ有効な文書であり、チームが後でこれを見直し、修正し、全員が変更に同意したことを示すために署名を更新することができます。
チームが前進すると時として意見の不一致が生じます。そんなときにはこの規範を参照するように勧めましょう。
前向きで、自主性を重んじ、尊重を促す規範にチームを導くように努めてください。どんなチーム文化を築きたいですか?
対立を助長したり、上から命令を下すような行動を奨励するチームの規範を作らないようにしてください。以下に、規範の良くない例を挙げます。
- 1度に進めるのは1つの話題のみとする。
- 前向きな意図を仮定する(訳注:おそらく、リモートワークの場合、相手の表情やしぐさなどのノンバーバルなコミュニケーション要素が読み取りづらいため、不確かな部分はまずはポジティブに解釈しようという意味)。
- 他人の貢献を勝手に削除・移動しない。
- 自分たちの目標に集中し、反復的に作業をすすめる。
- 休憩を尊重する
- 他の人の邪魔をしない(メール、チャットなど)
- 必要に応じて規範を更新する。
- 上記に同意し、名前と場所を署名する。
チームの規範 をチームや顧客、ステークホルダーと実施するにあたりより詳細にお知りになりたい場合は、以下のリンクを参照してください。