ステークホルダインタビュー

具体的な目標や優先すべき領域を特定する
Contributed by

Darpan Sunwar

Angels Dimitri

Edited by
Published February 09, 2021
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概要

  • ステークホルダインタビューは、ステークホルダがプロダクトに何を求めているかをより深く理解するために行うステークホルダとの対話です。
  • 適切なインタビューからはユーザーのニーズ、ビジネスの目標、技術的な制限の3つの観点から有用な情報や洞察を得ることができるでしょう。
  • プロダクトの成功に関心を持つステークホルダ達の認識や要望を分析していくための足がかりとなります。

** ステークホルダとは誰のこと? **

  • ステークホルダのうち組織内にいる者は、製品に関する有益なアドバイスを行い、デザインプロセスを簡素化するのに役立つ人物です。
  • 組織内の誰もがステークホルダになり得ます。誰がステークホルダになるかはプロジェクトによりけりですが、役員等の上位職、一般の従業員、影響力のある社内ユーザー等が該当します。例えば、プロダクトオーナー、IT部門長、データ部門長、ITマネージャー、マーケティングマネージャー等です。

メリット

ステークホルダインタビューによって、

  • 製品とそのビジョン、コンテキストについての自分以外のステークホルダ達の視点から深く理解することができるようになります。
  • 優先事項の特定:ビジネスの具体的な目標や優先領域の決定に役立ちます。
  • ビジネス要件、チーム、文化の理解に役立ちます。
  • ステークホルダが目標市場と顧客認知をどう考えているか理解することができます。
  • 定性的および定量的なデータの収集に役立ちます。
  • 時間とコストがかかっていた従来型の市場/顧客ニーズ探索の代替となりえます。

実施方法

  • 得られる成果(Outcome): インタビューの目的と意図についてプロダクトオーナーと合意します。

  • ステークホルダマップ: 関連するステークホルダーを見つけることが重要です。各ステークホルダの役割と、プロジェクトにどのように影響を与えるかを理解するために、ステークホルダーマッピングのワークショップを実施します。

  • 質問の準備: インタビューで明らかにしたい領域をカテゴリ分けします。アフィニティ・ダイアグラム(親和図)が有効です。(訳注:類似点を見出してグループ分けする手法。様々なステークホルダを付箋で書き出し、彼らを興味や影響力等の観点でグループ分けする。)

  • インタビューの調整・手配: インタビューの日時や環境について合意します。対面/リモート、場所/リモート会議ツール、等。

    役に立つであろう情報:

    • 心理的安全性の確率: 参加者がリラックスして話しやすい雰囲気を作り出すことが不可欠です。インタビューの意図を明確にし、情報がいつ、どのように、誰に共有されるかを明示し、アクティブリスニングを促して回答できる状況を作りましょう。
    • 他のチームメンバーとペアになる: 技術、ビジネス、マーケティングの専門用語の検証に役立ちます。
    • 質問者は多くを喋らない: インタビューを受ける人に考え、反芻し、回答させるようにしましょう。沈黙を気まずく感じる必要はありません。
    • インタビュー時間を区切る: 45分から1時間程度が良いとされます。
    • データを可視化する手法: 共感マッピング(Empathy Mapping)、親和図(Affinity Mapping)、ユーザー(カスタマー)ジャーニーマッピング(User Journey Mapping)、プロトペルソナ(Proto-personas)
    • 質問の仕方: インタビューを受ける人を誘導するような質問はやめましょう。オープンクエスチョン(Yes/Noで答える形式の質問ではなく、◯◯はどうですか?などのフリーテキストで答える形式の質問)が望ましいです。
    • こんな場合は?: プロジェクトマネージャーとプロジェクト計画に合意済みの場合、ステークホルダのインタビューをスキップも良いででしょうか?いいえ、絶対にスキップすべきではありません。

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