バーチャルオフィス

新しくチームを立ち上げる際に、メンバー間の既存の関係性を確認し、チームの一体感を醸成する。
Contributed by

Janina Sutter

Published October 23, 2021
Collection
7

概要

バーチャルオフィスはクラウド上などの仮想空間に設けられた仮想的なオフィスです。メンバーはアバターを使ってオフィスに入り、歩き回ったり他のメンバーと会話したりすることができます。 リモートワークでのバーチャルオフィスは、紹介ラウンド(自己紹介などのアクティビティ)、アイスブレイク、チームビルディングを組み合わせたものであり、 メンバーの関係性、感情、専門知識に関する示唆を得ることができます。 バーチャルオフィスは、新しいチームの人々や個人間の将来の協業の役に立つでしょう。

メリット

バーチャルオフィスは、チームの一体感を醸成しながら、チームのタスクおよび感情の状態を収集する手段となり、新しいチームのメンバーが集まるときに特に有益です。

  • バーチャルオフィスは紹介ラウンドとして機能します。

  • 楽しいゲームのような側面を持ちます。アイスブレイクの一種と捉えることができます。

  • 共通の話題を提供することでチームとしての一体感を醸成します。

  • オフィスエリアを抽象化することで、メンバーの各々の専門知識に焦点を当てるのではなく、チームへの価値提供について考えさせます。

  • メンバー間の関係性、感情、気分、モチベーションに関する貴重な洞察を提供します:

    • メンバーは自分自身をどのように見ているのでしょうか?管理する側、支援する側、積極的、受動的など。
    • メンバーは自分をどこに置くでしょうか?既に同僚がいるエリア?それとも別の場所?同じグループや担当領域を受け持つメンバーは同じエリアに集まるのでしょうか?
    • このエクササイズを嫌がる/拒絶する人はいますか?

実施方法

バーチャルオフィスの準備

  1. バーチャルオフィスを示す画像を見つけましょう:

    • すでにプロジェクト名がある場合はそれに関連した画像が良いでしょう。
    • チームが活動している業界を示す画像も良いです。
    • チームが活動している都市や国のシンボルやランドマークもよく使われます。
    • ...
  2. バーチャルオフィスに、人々がアバターを配置できるエリアを追加します:

    • DO'S(やるべきこと) - 創造的であれ!

      • 異なるロールのメンバーを1つのチームにする事を考えることに役立ちますが、予想外のエリアに自分を配置する人もいるでしょう(それは歓迎すべきことです!)。
      • 対照的な要素を考えると、オフィス全体をうまく構成できます:高い-低い、内側-外側、静か-忙しい、技術的-非技術的など。
    • DONT's(避けるべきこと) - セキュリティ、マーケティング、ストレージ、ネットワークなどの機能的なエリアは避けてください。それは人々がチームにもたらす実際の価値について考えることを妨げ、 関係性や感情に関する貴重な洞察を得る機会を奪います。

バーチャルオフィスの開催

  1. メンバーをバーチャルオフィスに集めます。ミーティングの最初に行うことで、紹介ラウンド、アイスブレイク、プロジェクトへの期待の確認を一つのエクササイズで行えます。

  2. メンバーに一人ずつ順に下記のことをしてもらいます:

    • 自分の名前を付箋に書いてもらいます。
    • 自己紹介をしてもらいます(担当する技術領域、なぜこのチームに参加したのかなど)。
    • 自分が最も近しいと感じるエリアにアバターを配置してもらい、その理由を説明してもらいます。
  3. 下記の際には再び4.を実施します。

    • 新メンバーの加入時、メンバーの離任時。
    • プロジェクトの後半に特定の協力時間を告げ、バーチャルな集まりを強調するため。
    • バーチャルオフィスの飾り付けをする必要があると感じたとき。
    • メンバーが自身の立ち位置(属するエリア)や関係性が変わったと感じたとき/変わったかどうかを確認したいとき。

実施例


Except where noted, content on this site is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International license. This site is graciously hosted by Netlify