バリュー ストリーム マッピング

価値の流れを見える化し、改善の意思決定に必要な情報を特定する
Contributed by

Justin Holmes

Matt Takane

Edited by
Published September 12, 2017
Collection
0

概要

バリュー ストリーム マッピング(VSM)は、第三世代のリーンプロセス改善テクニックです。 バリュー ストリームとは、組織が顧客のための製品やサービスを作るために作り上げた一連のプロセスのことをいいます。 バリュー ストリームをマッピングするこの手法は、組織のエグゼクティブが、組織的なトランスフォーメーションにおいて、マクロ視点で戦略的な意思決定をするために、デザインされています。 第一世代は、トヨタの「モノと情報の流れ図」のテクニックとして、リーン思考の中や第二世代である「見方を学ぶ」で明文化されています。

メリット

ソフトウェアデリバリおいて、VSM は要求からインフラのプロビジョニングやアプリケーション開発までのすべてのものを含む既存の「ブラウンフィールド」を全体的に分析、最適化するための優れたツールです。 リーン生産方式からやってきた VSM は顧客が製品やサービスの要求からそれを受け取るまでの価値の流れを見える化します。 このプラクティスは特に以下のような場面で効果を発揮します。

  • 価値が実際どのように提供されているかについて、組織全体で共通の理解を作り上げる
  • 明確さを提供することで、コンセンサスを作り、改善に対する危機感を醸成する
  • 分断や冗長性、不要な複雑性を明らかにする
  • 具体的で、データ駆動の改善計画を策定する
  • システム思考を適用することで、全体のバリューストリームに対して、部分最適につながる「改善」を防ぐ

実施方法

ファシリテーション用の資材

ホワイトボードを好むチームもありますが、通常は紙やふせんを使用します。

  • 模造紙
  • 様々な色の幅広のふせん(4x6サイズなど)
  • マーカー
  • ふせん同士を線でつなぐサインペン

どのようにフィットするか

VSM は特にメトリクス ベース プロセスマッピング (MBPM)と一緒にやると効果的です。一緒に実施すると、VSM はシステム全体を通るマクロレベルの価値の流れを見える化することで、改善における戦略的な意思決定ができるのに対して、MBPMはミクロレベルのフローを見える化することで、戦術的な改善を行うことができます。


Except where noted, content on this site is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International license. This site is graciously hosted by Netlify