ワードリー・マッピング

バリューチェーンの進化の可視化による戦略的意思決定。
Contributed by

Karsten Gresch

Published July 14, 2022
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概要

ワードリー・マッピングは、Simon Wardley により2005年に考案されたプラクティスのフレームワークです。

ワードリーは、孫子の兵法:Art of War や歴史的な戦場での地理的地図の使用からヒントを得て、ビジネスにおける戦略的方向付けのパラダイムとして地理的地図を使用し、「地形的インテリジェンス(topographical intelligence)」を獲得しました。

戦場の地理、自軍の位置、敵の居場所がわからなければ、戦闘を開始する意味はまったくありません。言い換えると、ビジネスを始めたり、運営したりすることです。

メリット

ワードリー・マッピングは、戦略的状況の特定(ワードリー・マップの作成)と、知識・認識主導の意思決定とコラボレーションを導き出すのに役立ちます。

ワードリー・マッピングにより、戦略的な方向付けが可能になり、望ましい価値を提供するために何をすべきかについて明確な洞察をもたらし、未知数を特定し、優先順位をつけることができます。

また特筆すべき点として、ワードリー・マップは、一般的なDDDのプラクティスを大いにサポートします。

ファシリテーターが、バリューチェーンの議論において素早く洞察を得たり、戦略的な次元を加えたりするためのアドホックなツールとして使うことができます。

実施方法

  1. ビジネスが提供するユーザーを特定する。
  2. ユーザーが満たすべきニーズを特定する(これをトップレベルの製品提供(== 能力)と考える)。
  3. 特定されたニーズを満たすために必要な能力を特定する。
  4. 各能力について、進化の段階を決定する。以下のようなツールを使用して、その特性を評価します(判断が難しい場合は、能力を複数の小さな能力に分解してみてください)。
  5. ユーザを最上位に、ニーズと能力をその下に、依存関係を含めて、能力を進化のステージI、II、III、またはIVに配置して、完全なバリューチェーンを描く。

Wardley Mapping is licensed by courtesy of Simon Wardley under a Creative Commons Attribution-ShareAlike 4.0 license.

実施例

参考

ワードリー・マッピング をチームや顧客、ステークホルダーと実施するにあたりより詳細にお知りになりたい場合は、以下のリンクを参照してください。


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